Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
口腔扁平上皮がん(OSCC)を治療する上で,遠隔転移をいかに制御するかは,予後を改善するための重要な要因の一つである.がん細胞同士の接着の喪失が浸潤・転移の出発点であることから,接着メカニズムの解明はがん制圧のための鍵となる.申請者らはこれまで細胞骨タンパク質が,細胞の増殖・移動,そして細胞接着に必須であることを見出してきた.そこで本研究では細胞骨格タンパク質のEnvoplakin, PPPr18, NEXNなどを基軸にOSCCの転移や予後を解析し,OSCCの新規診断・治療法開発の分子基盤形成を目指す.