Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
抗がん剤などの副作用による悪心嘔吐や全身麻酔後の悪心嘔吐、口腔や咽頭への機械的刺激によって生じる反射の異常絞扼反射など、制吐法の確立が必要とされる。しかし、明確な嘔吐の中枢神経メカニズムや関与するニューロンについてはよくわかっていない。自律神経中枢の発生に関与する転写因子のPhox2bを発現するニューロンが、嘔吐誘発に関与するとされている延髄の最後野に発現していることが報告され、Phox2b陽性ニューロンの嘔吐への関与が考えられる。本研究では、Phox2b陽性ニューロンに着目し、パッチクランプ法やオプトジェネティクスを用いて最後野のPhox2b陽性ニューロンの機能的役割を解明する。