Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
薬剤関連顎骨壊死に対する効果的な治療法の開発のため、その病態に関与する骨リモデリング機構の解明が求められている。申請者らはこれまでに、骨リモデリングをin vitroで再現した独自の実験系において、Cathepsin Kなどのシステインプロテアーゼに対する阻害剤E64が、骨リモデリングを制御する重要な機構である骨吸収と骨形成のカップリングを損なうことを示した。本研究ではこれを基に、E64によるカップリング破綻メカニズムを、上記in vitro再現系においてE64添加による骨芽細胞あるいは破骨細胞の遺伝子発現パターン変化の解析を通じて明らかにし、骨リモデリング制御分子機構の一端を解明する。