Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
全身麻酔薬は世界中で年間約2億5000万人に使用されていると推察されるが、どのように意識を消失させているか未だ不明な点が多い。また、臨床で用いられる全身麻酔薬は様々な作用機序を持つ全身麻酔薬が現在用いられているが、すべての薬物が不可逆的な意識消失を誘発する。近年、前障と呼ばれる領域が睡眠時に皮質で観察される徐波の生成に関与していることが報告された。そこで本研究では、前障を含む睡眠関連の神経回路が、GABAA受容体もしくはアドレナリンα2受容体に作用する全身麻酔薬によってどのように変調され意識の消失を引き起こすか、またそれらの変化に性差が存在するか、解剖学的・行動学的・電気生理学的に検討を行う。