Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
矯正学的歯の移動には圧迫側の破骨細胞による骨吸収が必要不可欠である。近年、骨細胞が破骨細胞形成に関与していることが示されてきたが、詳細なメカニズムについて未解明な点が多く、その全容解明は骨代謝関連の学問や歯科矯正学における重要研究課題である。我々はRNAシークエンス解析により骨細胞がケモカインを発現することを見出し、これらが破骨細胞に影響を与えているのではないかと仮説を立てた。本研究では、TNF-α刺激により骨細胞が発現する2つのケモカイン(CXCL10およびCCL2)に着目し、矯正学的歯の移動の破骨細胞形成にどのような作用を有するのかを検証・解明していくことを目標とする。