Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
我々はこれまで、口呼吸と口唇閉鎖機能の関連性や幼児期の口唇閉鎖機能が顔面軟組織形態へ与える影響を明らかにし、小児の口呼吸に対する早期対応の重要性を示してきた。口唇閉鎖力の向上は口呼吸の解消に対して有効であると言われているが、従来の口唇閉鎖訓練は感覚に依存しており、定量化された訓練法ならびにその効果についてはほとんど報告されていない。そこで本研究では、口呼吸を含めた口腔機能発達不全を認める小児に対して、科学的根拠の高い治療方法を確立し、臨床応用すること最終目標に据え、口唇閉鎖機能を定量評価するとともに、客観的かつ根拠に基づいた新規訓練法を導入し、その訓練効果を検証することを目的とする。