Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ミュータンスレンサ球菌はう蝕の主要な病原性細菌でありこれまでは、歯などの硬組織のみに付着すると考えられてきたが、近年、ミュータンスレンサ球菌のうち菌体表層にコラーゲン結合タンパクを発現している菌株が心臓弁や脳血管などの軟組織にも付着し、全身疾患の発症や悪化に関与することが明らかとなっている。また、う蝕の存在は口腔がんのリスクファクターとなる可能性が示されている。しかし、CBP 陽性菌が口腔がんの病態に及ぼす影響については明らかとなっていない。本研究では、CBP 陽性菌の口腔がん細胞に対する浸潤能や侵襲性、がん細胞の遺伝子への影響を分析し、CBP 陽性菌が口腔がん細胞に及ぼす影響を検討する。