Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
多くのコホート研究が口腔機能の低下と認知症の関連性を示しているが、口腔機能による中枢神経の生存・維持機能を結びつける直接的な分子生物学的メカニズムはまだ解明されていない。機械刺激を受けた歯根膜からWnt5aが産生され、末梢神経細胞の分化と維持に関与することを明らかにしてきた。本研究では、生理的な機械刺激を受けた歯根膜細胞から産生される液性因子がエクソソームに内包、運搬されて、中枢神経 (LC細胞など) の生存と維持に影響を与えるか、を研究する。口腔機能による中枢神経の生存・維持制御機構を明らかにすることで、歯科的な認知症予防のアプローチの基盤の構築に寄与できる。