Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高齢者の口腔機能を低下させる疾患として顎関節症が挙げられる。中でも変形性顎関節症(OA)は高齢者で発症する割合が高い。しかし顎関節症の好発年齢は20~30歳代の若年層であるため、高齢者の顎関節症に関する研究は少なく、早期発見に不可欠な診断の指標や治療方法などは未だに検討段階にある。そこで本研究ではOAを生じた老化促進マウス(SAMP3)を使用し、顎運動・筋活動などの生体情報を同時計測する。さらに3DマイクロCTによる経時的な形態変化観察を行い、顎口腔領域の機能的変化および形態的変化を分析し、形態の変化が機能低下に及ぼす影響を解明する。