Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
我が国では,看護・介護職者の腰痛問題が重要視され,国家規模の腰痛対策が充実しつつある。一方で,腰痛同様に有訴者数の多い「肩こり」への対策は確立していない。肩こりは極めて多様な疾患に認められる症状であり,その評価には肩周囲の形態機能的な要因だけでなく,精神状態の要因,中枢性感作を含めた複合的な要因を総合的に検討する必要がある.本研究では,看護・介護職者を対象に肩周囲の形態機能的評価や精神機能評価,中枢性感作などの各測定項目と肩こりとの関連を調査し,肩こりを引き起こす因子を明らかにし,肩こりの程度の定量化および可視化を試みる.さらに,肩こりの構造的問題の特徴に合わせたアプローチ法の開発を目指す.