Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
体性感覚(感覚)は、ヒトが円滑な動作をする上で重要な機能であり、脳卒中後に生じる感覚障害は日常生活に支障をきたす。反復的な感覚刺激は、感覚機能を向上させることができ(知覚学習)、感覚障害への治療法として期待されている。しかし、その効果には個人差があり、感覚障害に対するリハビリテーションの基盤は確立していない。そこで安定的な知覚学習の開発に向けて、本計画では従来の刺激を与える受動的な知覚学習から、対象者の積極的な参加が求められる注意を付加した能動的な知覚学習への転換を図る。これを通して、注意が知覚学習にもたらす効果とそのメカニズムを解明し、感覚障害に有効な知覚学習戦略を開発する。