Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
近年、多くのアスリートが不眠症状を有し、心身の健康やパフォーマンス発揮の阻害に繋がっていることが指摘されている。本研究では、不眠の認知モデルに基づき、アスリートが持つ睡眠に関連する非機能的な信念と、それによって生じる睡眠時の禍覚醒反応に注目し、不眠症状が発現・維持される心理過程の個人差を明らかにする。さらに、心身の反応を客観視する能力であるマインドフルネス・スキルも取り上げ、不眠症状やそれを規定する要因に対する調整効果について検討する。本研究の成果によって、アスリートが実施可能な不眠症状の予防・改善のための心理トレーニングの開発に必要なエビデンス構築に繋がる。