Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
野球の指導現場では、相手投手が投じたボールの軌道に応じた「コースに逆らわない打撃」技術の習得が推奨されている。試合におけるこの技術の実現性や有効性は打者の目的や打撃成績の特徴によって異なると考えられるが、それらを定量的に評価・検証した研究はない。本研究は、米国メジャーリーグ公式戦で計測されたボールトラッキングデータと人工知能を用いて、投球の打ち返しにくさとそれに応じた打球の質を定量化する方法論を開発し、コースに逆らわない打撃の有効性と打撃成績との関連を明らかにすることを目的とする。本研究の結果や知見は、各打者の狙いや特徴に応じた目標値の設定や科学的根拠に基づく指導の実現への貢献が期待される。