Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
加齢に伴い発症する高齢者糖尿病は認知症やサルコペニアなど加齢性疾患の基盤となり、健康寿命を喪失する最大要因である。肥満による糖尿病とは異なる対応が求められているが、発症機構が未解明なため特化した予防治療法の開発に至っていない。申請者らは、血液凝固因子の受容体であるプロテイナーゼ活性型受容体1(PAR1)が加齢性インスリン抵抗性の発症機構に関与することを発見したことから、加齢に伴う凝固能亢進がPAR1を介してインスリン抵抗性を発症させていると考えられた。本研究では凝固系による加齢性インスリン抵抗性の発症機構を明らかにし、凝固系やPAR1を標的とした高齢者糖尿病に特化した予防治療法の開発を目指す。