Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究は、抗線維化及び抗肥満作用を有する低分子化合物HPH-15を非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の新たな治療薬として展開することを目的とする。NASHは、食事や運動不足などによる肥満が原因であると言われているが、明確な原因は不明である。また、未だ認可されたNASH治療薬はない。申請者が本研究で使用する低分子化合物HPH-15は、これまでに開発されてきた薬とは異なる作用機序で、時計遺伝子BMAL1に作用して抗肥満作用を示す。実際に、NASH病態の初期モデルである高脂肪食モデルマウスにおいて、脂肪肝と肝線維化の抑制、及び皮下脂肪減少効果が確認されており、新たな治療薬としての発展が期待される。