Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
酸化ストレスは血管内皮の傷害などを介した心血管疾患の発症因子となることが知られている一方で、血栓症のもう一つの重要な因子である血小板に対する酸化ストレスの作用については未だ不明な点が多い。慢性腎臓病(CKD)において尿毒症毒素であるインドキシル硫酸が酸化ストレスを亢進することが知られているが、ヒト血小板の活性化経路への作用について着目したin vitro研究の報告はない。そこで本研究では、ヒト血小板を用いたインドキシル硫酸の血小板活性化経路における作用点を明らかにすることを目的とし、経路特異的なアゴニストを駆使し個別の血小板活性化経路を惹起して検討を行う。