Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
南大洋における海水粒子は海洋の物質循環だけでなく、大気に放出されることで雲形成にも影響を与えることが指摘されている。しかしながら、海水粒子の粒子種ごとの粒径別濃度を測定する手法が十分に確立されていないので、海水粒子の気候影響を調べるための観測データを得ることが困難である。本研究は、近年開発された液中粒子測定装置(Complex amplitude sensor, CAS)を用いて海水粒子の分析方法を考案する。そのために、培養株や南大洋で採取された海水粒子を、粒子種を選別・同定した上でCASを用いて測定することで、粒子種ごとの粒径別濃度を測定する方法を考案する。