Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
冷涼な地域に分布する泥炭土壌には莫大な量の炭素が蓄積しているが、地球温暖化による気温の上昇とそれに伴う土壌の乾燥によって有機物の分解が促進され、炭素放出源になる可能性が考えられる。しかし、温度と乾燥の複合的な環境変化が有機物分解にどの程度の影響を与えるのか、その実態は不明である。本研究では、複数の温度条件と水分条件を組み合わせた土壌の培養実験によって、泥炭土壌における環境変化に対する土壌有機物の分解応答やその規定要因を明らかにする。