Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
極めて毒性の強い化合物を抗がん剤として腫瘍でのみ作用させる技術があれば、大きな副作用なく劇的な抗腫瘍効果が見込める。そこで本研究では、プロドラッグ(抗がん剤に基質を修飾して不活性化)を腫瘍特異的に活性化させる遺伝子改変マクロファージを作製する。この遺伝子改変マクロファージを静脈内投与すると、①腫瘍に積極的に集積し、②腫瘍特異的に作動する独自のプロモーターにより酵素が細胞膜上に発現する。この酵素が周囲のプロドラッグの基質を解離させることで、腫瘍特異的なプロドラッグの活性化を実現する。本研究は、極めて毒性の強い抗がん剤を安全に投与できる基盤技術となる。