Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
病理医は摘出された前立腺を細かく切り出すことで多数の病理標本を作製し、病理診断を行う。しかしこの診断結果を、元の立体的な前立腺の正しい位置に表示する方法は確立していない。本研究では、病理情報が付与された3次元画像を構築し多方面から自由に臓器を動かせるようにすることで、癌の位置や断端陽性の部位を直感的にわかりやすくすることを目的とした。この問題点としてホルマリン固定時や標本作製時に形状が変化による位置関係のずれが生じることがあげられる。そのため病理標本を作製する過程で、実用的な撮影装置を用いて各段階における前立腺画像を撮影し、その画像間の位置合わせによって、正確な3D癌マクロ像の構築を目指す。