Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
1.いま学校の教職員が最も呻吟しているのは、「いじめ問題」ではなく「いじめ対応問題」ともいうべき、いじめの訴えのキャッチから事実確認と認定およびその後の措置についての学校の対応力の不備による「重大事態」化と、被害・加害の双方の保護者を巻き込んだ二次的紛争の発生による困惑である。2.本研究は、学校が切実に求めるものとしての、いじめの発生・発見および通知から始まる初動段階での教職員の誤認を防ぎ、関係する児童生徒から適正な聴き取り調査をおこない、校内いじめ対策委員会という合議体での正確な判断とその後の組織的な対応の取り組みを具体化させる「手引き」を策定し、その普及をおこなうことを目的とする。