Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
過去の地球大気には高濃度の二酸化炭素が存在していたが、生物による石灰化、すなわちバイオミネラリゼーションによって二酸化炭素濃度が大きく減少した。しかし、現在までに沈着した炭酸カルシウムの大部分が生物由来である理由は解明されていない。本研究では走査型透過X線顕微鏡(STXM)を用いて高空間分解能で有機分子の分析を行い、バイオミネラリゼーションの根幹にある有機・無機相互作用を評価する。炭酸カルシウム形成に関与する有機分子の特徴や分布を調べ、結晶中での役割を明らかにする。これによりバイオミネラリゼーションのメカニズム解明を進め、今後の炭素循環の変動予測に生かす。