Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
人体中の血液に含まれる数マイクロメートルの大きさの白血球は,免疫機能を持ち,細菌や炎症部へ向けて移動する“走化性”といった機能を持つが,炎症時の白血球の液中での推進機構は解明されていないのが現状である.そこで,本研究では,炎症部から放出されるサイトカイン濃度勾配,すなわち濃度マランゴニ効果によって白血球が駆動されると仮定し,膜機能の低レイノルズ数での液中推進への影響やをその推進機構を各種の蛍光標識観察実験や数値解析によって調べる.また,この機構の応用として濃度駆動のドラッグデリバリーシステム用微粒子の開発も試みる.