Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
自己組織化とは、個々の物質の局所的な相互作用が、総体としての秩序構造を自発的に生み出す現象であり、シマウマやタテジマキンチャクダイに見られる体表模様はその一例である。体表模様と似た斑点や迷路模様の形成は、無機材料においては共晶組織に見られる。しかし材料組織学の教科書には、共晶組織は液相から複数の固相が凝固する過程で生じると説明されてきた。応募者は、この先入観を覆し、ガーネット-サファイア共晶系において秩序構造の化学気相析出に成功した。所望の材料組織を設計して機能向上を狙うため、本研究課題では、気相からの自己組織化現象をモデル化することを目的とする。