Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
細胞へのトランスフェクション(遺伝子導入)を効率良く行うには、用いる細胞株で最適な条件を選択する必要があるが、接着細胞と比較して、浮遊細胞や神経細胞は導入が困難であることが多い。本研究では音響浮揚現象を用いて細胞を含む培養液を空中に浮揚させることにより、遺伝子導入が困難な細胞での高効率な遺伝子導入の実現を目指す。音響浮揚の技術は「無容器」反応場として活用可能であり、現在の細胞培養で頻用される使い捨てプラスチック器具類を大幅に削減することから、持続可能な開発目標(SDGs)に適合する。本研究の成果は、化学・生物学の研究環境を劇的に変える革新的技術になることが期待できる。