Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
超伝導は医療機器やリニア新幹線など、社会生活を支える重要な技術に利用されている。これらに利用されている超伝導体は、液体ヘリウムでの冷却が必要であるが、近年、ヘリウムの供給不足が深刻である。そのため、無冷媒動作可能な超伝導線材の開発が求められている。一方、近年発見されたLnFeAsO系超伝導体は、高いポテンシャルを有するにも関わらず、単相試料の合成が困難である。そのため、線材特性は未だ実用レベルに大きく及ばない。そこで、薄膜成長で培った知見を応用した新規の手法により、パウダー・イン・チューブ法という簡便な方法で高温動作可能な線材の開発に取り組む。