Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
液相を分散媒体とする不均一系反応には、気液(バブル)、液液(エマルション)、固液(スラリー)など多様な形態が存在し、自然界でも広く利用されています。特に動物の血管や植物の維管束内でフロー反応様式が採用されています。しかし、固体が関与する不均一系フロー反応の研究は遅れており、固体の目詰まりが問題です。本研究では、「固体を生じさせない」ではなく「順送りする」発想を採用し、アルキメデスの螺旋の原理を用いてスラリーフロー合成化学の基盤システムを開発します。これにより、不均一系フロー反応の適用範囲が拡大し、新規合成ルートや処理手段のイノベーションが期待されます。