Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
キラル液晶(CLC)中では,分子がらせん状に配向し,らせん軸方向に屈折率の周期構造が形成されるため多彩な光学機能を発現する。しかし,CLCのらせん軸を精密に配向制御する技術が存在しない。研究代表者は,液晶モノマーを重合する過程でらせん軸の配向が誘起される現象を発見した。 本研究は,重合過程でらせん軸配向が誘起されるメカニズムを解明し,この現象を工学的に有用ならせん軸配向制御技術に発展させることを目的とする。本現象は,CLC相の成長方向を動的に制御することでらせん軸の配向が誘導自己組織化される全く新しい現象であり,「分子配向の時空間制御」という新しい学理の構築につながる。