Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
膜張力が細胞機能に及ぼす影響を理解するため,ダイナミックに変化する膜特性を鋭敏に感受し,これを蛍光波長の変化として表現できるレシオ型膜張力プローブを創製する.本研究では,優れた耐光性および多様な機能化が可能なホスファキサントン色素に対し,分子内水素結合が形成可能な柔軟な機能性ストラップ鎖を導入した一連の蛍光プローブを合成する.膜張力に応じて分子内水素結合の形成・解離するようにストラップ鎖を改変し,膜張力蛍光プローブとしての感度を調整する.これを用いて,細胞膜への力学刺激をトリガーとした遺伝子発現,すなわちメカノトランスダクションにおける膜張力変化を定量的に解析する.