Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
脳を標的としたAAVベクターによる遺伝子治療では、静脈注射によって全身投与した場合、脳以外の臓器に蓄積するため、副作用や十分な量を病巣に届けられず期待した効果が得られない問題ある。近年、単球をハイジャックしたリステリアモノサイトゲネス(Lm)の脳内への浸潤機構に必要な遺伝子が明らかになってきた。本研究では、Lmの浸潤機構に必要な遺伝子を遺伝子回路に落とし込み、光操作技術と組合せることで、暗所では単球に留まり、光照射時のみ脳内へ浸潤し薬剤を放出するような「脳指向性を持つ人工バクテリアの光制御技術の開発」に取り組む。これにより、外科手術を必要としない非侵襲的な脳内での遺伝子治療への応用を目指す。