Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
概日時計の分子メカニズムの研究は時計遺伝子を基に理解が進み、真核生物の時計の自律振動の仕組みとしては転写フィードバックループモデルが広く受け入れられた。しかし10年ほど前から、転写ループが機能しない細胞や時計遺伝子の欠損細胞でもリズム現象が報告され、教科書における通説に対して議論が起こっている状況である。こういった背景の中で応募者は、細胞内Ca2+制御因子が種を超えて保存された時計因子であることを見出した。本研究では概日時計の中心振動体の仕組みにせまるため、申請者の独自の作業仮説であるカルシウムクロックモデルに基づき、概日性Ca2+リズムを駆動するオルガネラ振動の分子メカニズムを明らかにする。