Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
ヨコエビ類が海中で射出するタンパク質の微細繊維であるヨコエビ絹糸については、未開拓の研究領域となっている。本研究の成果によりヨコエビ絹糸の構成タンパク質の同定からゲノムコードの特定ができれば、微生物への遺伝子挿入による産生も可能となり、水中接着材料や耐水性特殊繊維などへの実用的な利用可能性がある。また、クモ類や昆虫類など陸上節足動物のタンパク質繊維利用との関連付けから、タンパク質繊維利用の進化過程をたどることができる。さらに、ヨコエビの第3-4胸脚の絹糸腺におけるヨコエビ絹糸産生の生理的な機構が解明できれば、ヨコエビ絹糸に類似した化学繊維の工業的な製造をできる可能性がある。