Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
哺乳類や鳥類のメスでは、卵巣から放出される性ステロイドが脳に作用することで、オスの求愛を受け入れるようになる。一方、魚類や両生類のメスでは、性ステロイドは不要で、卵巣から放出されるプロスタグランジンというホルモンだけで求愛を受け入れるようになると考えられてきた。ところが我々は最近、性ステロイドの作用を阻害したメダカのメスが、オスの求愛を全く受け入れなくなることを見出した。この発見は、魚類でも性ステロイドが求愛の受け入れに必要不可欠であることを意味する。では、これらの発見と従来の通説の間の矛盾をどう説明すれば良いのだろうか。本研究では、この問いに解答を与えることを目指す。