Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
パンデミックを引き起こす新型インフルエンザウイルスの出現には、水圏生態系に生息する水生変温動物へのウイルス感染とゲノム複製が関与していると仮説を立て、新型ウイルスによるパンデミック発生機構の解明を目指す。これまで未解析であった変温動物由来のインフルエンザウイルスポリメラーゼを用いてゲノム複製忠実度の制御機構を解析し、さらにウイルスゲノムの適応進化機構をTotal RNAシーケンスと生物統計解析により調べることで作業仮説の証明を試みる。変温動物由来のインフルエンザウイルスにゲノム多様性を生み出す潜在的機能が備わっているかどうかを解明し、新型ウイルスの出現機構における水圏生態系の関与を検証する。