Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
まず原始ユビキチンタンパク質による好熱菌tRNAの硫黄塩基の生合成制御に焦点をあて、ユビキチン翻訳後修飾のもっとも古い意義と機能を解明します。硫黄塩基の生合成系は多数の酵素群からなり、真核生物ユビキチンに類似したタンパク質が硫黄を運搬しています。このタンパク質は、生合成系自体を翻訳後修飾しており、これが翻訳後修飾現象のはじまりと考えています。また好熱菌がもつ4つのユビキチン類似分子について各々の機能制御機構を解析し、原核細胞の諸機能への関わりをより包括的に理解します。さらに始原的機能が複雑な真核生物の系へ進化した道筋について考察し、将来的に病原菌や有用物質生産菌の細胞機能制御を目指します。