Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
腸内細菌が宿主の生理機能にさまざまな及ぼすことが近年次々と明らかになっている。腸内細菌叢の乱れが、消化管感染症、肥満や糖尿病、肝がんなどの疾患に関連することが報告されている。さらに、自閉症などの中枢神経系機能にまで腸内細菌の影響が及ぶことが報告され、多くの研究者に衝撃を与えた。消化管や肝臓などの近傍臓器に腸内細菌が与える影響の分子メカニズムは解明が進んでいる一方で、腸内細菌が中枢神経に影響を及ぼす機構はあまり明らかになっていない。そこで本研究では、神経科学的解析が進んでいるモデル生物のキイロショウジョウバエを用いて、腸内細菌が中枢神経系に与える影響を解明する。