Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
一部の哺乳類は、冬季や飢餓を乗り越えるために、能動的低代謝となる休眠(日内休眠や冬眠)という生存戦略を持つ。休眠動物と非休眠動物は、哺乳類の系統樹上で入り混じっていることから、進化の過程で休眠する能力は繰り返し獲得されてきたと考えられる。従って、休眠の基盤となる遺伝子や神経回路は、哺乳類全般に保存されている可能性がある。睡眠は、これまでに調べられたあらゆる哺乳類に見られる生理状態である。そこで本研究では、休眠する動物において、休眠の制御に、睡眠を司る神経回路が関わる可能性を検証するとともに、詳細な回路の切り分けのメカニズムを解明することを目的とする。