Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
PTSD治療の目標は、トラウマ記憶となる特定の記憶を取り除くことである。申請者は近年、特定の記憶を20分の時間枠でのみ消去できる新たな光遺伝学的手法の開発に成功した。この手法は高効率でCALIを起こす蛍光タンパク質 SuperNova とCofilinの融合タンパク質を利用したもので、20分以内に生じた長期増強現象(LTP)を特異的に消去することができる。この技術を用いれば、記憶の想起によりLTPを誘導し、そのLTPを解除することで想起した記憶を消去することが可能となる。本研究ではこの手法の妥当性とPTSD治療への応用のための最適条件を、モデル動物により検討することを目的とする。