Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
本研究の目的は、合成された分泌タンパク質が直接ライソゾームに移行し、酸性化を制御して産生細胞の異化反応を制御する全く新しい代謝制御機構を提唱することである。応募者は、必須微量元素セレン(Se)を含む血漿タンパク質セレノプロテインP(SeP)が、細胞内の小胞で増加することによりライソゾームの酸性化が亢進することを見いだした。そこで本研究では、SePがライソゾーム酸性化を亢進する作用および直接リソソームに移行する分子メカニズムを明らかにし、分泌タンパク質が産生細胞の代謝を直接制御する全く新しい制御機構の概念確立に挑戦する。