Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
近年、アルツハイマー病などの神経変性疾患の神経細胞死は、アポトーシスではなく、新たな細胞死パータナトスで誘導され、病態の根本的な原因であるという既知の概念を覆す報告がなされている。アポトーシスとは異なり、パータナトスはATP(エネルギー)が枯渇するような状況で誘導される点が特殊で、神経変性疾患の病態を正しく反映している。最近我々は、パータナトスの誘導に新規液滴様構造体が重要であることを見出したことから、本研究では、パータナトス誘導に必要な液滴様構造体形成の鍵分子を発見し、その抑制による、神経変性疾患の新規創薬ターゲットと画期的治療戦略の開発を目的とする。