Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
高齢者の睡眠障害は、倦怠感や食欲減退など様々な体の不調を来たしQOLを低下させるだけでなく、認知症の発症リスクを上昇させる。高齢者の睡眠障害の治療として薬物療法が行われるが、さまざまな副作用や長期使用による依存症の出現が問題となっている。このため、睡眠障害に対する治療薬の選択肢拡大や、睡眠障害を引き起こす分子機構や神経基盤の解明が喫緊の課題である。本研究では、個体サイズが小さく、少量の化合物でアッセイすることが可能なショウジョウバエをモデル動物として用いて加齢による睡眠障害を改善する化合物の同定を目指す。ヒット化合物を足掛かりに加齢に伴う睡眠障害の原因となる分子機構や神経基盤の解明を目指す。