Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
近年、特定の変異を持ったヒストン(オンコヒストン)がクロマチン中に少量存在するだけで、クロマチン全体のエピジェネティック制御を崩壊させ、がん化を促進することが明らかになってきた。したがって、正常なヒストンに影響を与えず、オンコヒストンのみを選択的に無毒化することができれば、副作用が低い、全く新しい戦略のがん治療法となる。そこで本研究では、オンコヒストンの変異部位であるリジン残基をがん細胞内において選択的に化学修飾することにより、オンコヒストンを無毒化する革新的ながん治療法の基盤を構築することを目指す。