Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
我々はiPS細胞誘導系でサイレンシングの研究を進める過程で,二本鎖RNA結合因子であるIlf2とIlf3が,外来性RNAに対して翻訳段階でサイレンシングを起こすことを見出した。本研究では,Ilf2とIlf3の機能ドメインの解析,外来性RNAを識別する機構の解明,lf2とIlf3と協同で作用する因子の同定,Ilf2とIlf3による内在性レトロトランスポゾン等の抑制機構の解析の4点を実施する。この「翻訳サイレンシング」は外来性RNAに対する新たな防御機構であり、その詳細を明らかにすることは,ウイルスやガンに対するRNAワクチンのワクチンの有効性を高めるために意義があると考えられる。