Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
ヘム獲得蛋白質HasAに,菌体内で配位結合により超分組織化する合成金属錯体を結合させた「偽のHasA」を作成し,緑膿菌のヘム獲得経路を利用して,積極的に合成金属錯体を取り込ませることにより,緑膿菌を殺菌できる新規手法を開発する.これまで,光照射が必要であることが「足かせ」となり,実用化へ向けた取り組みは,体の表層部などの極一部の緑膿菌感染症にとどまっていたが,光照射を伴わない殺菌手法を開発することで,光が届かない部位で増殖する多剤耐性緑膿菌を殺菌可能にする.