Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
副腎髄質に発生する稀少がんである褐色細胞腫は、疾患関連遺伝子の生殖細胞系列変異を高頻度に有するが、腫瘍形成率は高くなく、浸透率の低い代表的ながんである。本研究では遺伝性褐色細胞腫をモデルとして、「生殖細胞系列の疾患関連遺伝子変異を有する副腎髄質では、コピー数異常を有するクローンの拡大を介して腫瘍形成に至る」という新しいがん発生モデルを検証する。生殖細胞系列の疾患関連遺伝子変異を有する患者の副腎髄質の非腫瘍部を対象とし、微小領域のマルチサンプリングと網羅的ゲノム解析により、副腎髄質のクローン構造の変化を検討し、コピー数異常を有する細胞集団の形態学的・生物学的特性を解明する。