Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
髄膜腫の多くは良性であり手術のみで治癒可能であるが、約2割を占める高悪性度髄膜腫はしばしば再発を繰り返し予後不良である。全摘出不可ないし初回再発の高悪性度髄膜腫に対しては放射線治療が行われるが、再発を繰り返す症例に対しては有効な化学療法が存在せず、大きな課題となっている。これに対して研究代表者らは最近、髄膜腫の多くが野生型p53を発現していることに着目し野生型p53活性化が悪性髄膜腫に対する有効な治療戦略となることを世界に先駆けて示した。そこで本課題では、悪性髄膜腫細胞に新規in vivoスクリーニング法を応用する研究代表者ら独自のアプローチで安全かつ効果的なp53活性化薬の探索を行う。