Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
近年普及した流出路再建術が奏効しない緑内障ではシュレム管以降の房水流出路に流出抵抗が存在するが、その機序は不明である。予備実験にて申請者はシュレム管内に細胞外ミトコンドリアを初確認した。ミトコンドリアは新たな緑内障治療ターゲットとして認識されつつあり、房水流出路の知見とイメージング技術を融合させて取り組むことで緑内障克服の突破口となると考えた。細胞外ミトコンドリアの取り込みにより集合管や血管の内皮細胞に生じる変化について解析する。探索的性質が強い本研究計画は緑内障の克服のみならず、緑内障が血管疾患に影響を与えるというパラダイムシフトにつながる仮説を内包し、革新的な成果が得られる潜在性を有する。