Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
申請者は消化管で脂質吸収を制御するトランスポーターを遺伝子欠損した雌マウスが食事依存的な不妊を呈することに着目し、これまでに、食事中に含まれる特定のステロールが卵の機能異常を引き起こし、雌性不妊に関わることを見出した。本研究は、マウスでの先行結果を踏まえ、食事由来ステロールが有する生殖毒性の定量的評価とヒト血液検体を用いた臨床的解析を通じて、ヒトにおけるステロールの血中濃度プロファイルと卵の機能(質)との関連性を明らかにすべく企画された。得られる成果は食生活改善によるリプロダクティブヘルスの増進や、不妊治療の実施タイミングを図る上での新規バイオマーカーの提唱など、生殖医療上の貢献が期待される。