Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
近年,デジタル技術の進化により遠隔でも複数人で共同作業ができ,効率や生産性が大幅に向上している.しかし同時に,無機的な情報のやり取りだけで人と人の”こころ”の繋がりが弱まり,孤独やうつの増加,共感性や思いやりの低下などの問題が深刻化している.近年,身体感覚を共有した際の共感力向上に注目が集まっている.特に,内受容感覚知覚は身体変化に気づく能力であり,これが高いと共感力も高くなる.本研究は,不可視な特性といえる内受容感覚をデバイスを用いて”顕在化”し共有し合うことで気づきを促し,それによって可視的な外受容的特性(発話特性)に影響を与えて共感と同調を促進する.