Research Project
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
申請者が発見した広い視点で成立する不可能立体の錯視要因を解明し、両目で見ても起こる立体視覚の理論体系を構築する。錯視要因には、立体の持つ対称性などの幾何学的性質と、立体を見たとき知覚される形に関する認知科学的性質の二つが見つかっているが、これらを中心に要因を分類・体系化することによって従来の両眼立体視の理論に修正を加えた新しい視覚の数理モデルをつくるとともに、新しい錯視立体を設計する手法を確立する。実在する立体を使ってあり得ない立体を表現できるというこの錯視の特徴を利用して、錯視立体の新作を創作し、視覚芸術の分野に新しい表現技術を提供する。